野中山正山寺縁起:寺記によると、創立は元和元年九月朔日。開基祐玄は西本願寺第十二世准如法主に帰依し門末となる。同日本尊阿弥陀如来御木像を賜り寺号を許されたが、貞享三年三月九日第四世意的が故あって東本願寺に転派して今日に至っている。口碑によると、戦国争乱の時、相州三浦郡に在った某寺及び近傍同宗の僧徒が甲斐の武田信玄公鎌倉出陣の折りに某寺に宿したことから小田原北条氏の恨みを買い同地を逐われ、この時某寺の僧は難を相州小山に避けて、祐玄の時迄小山に在って小山寺と称していたのを上小山田野中谷戸に移築して正山寺と改称したと言わている。
阿弥陀仏石仏縁起:阿弥陀如来は広大無辺の大慈悲で一切衆生を漏らさず救われる仏様です。日本伝来の仏教は女性に差別的ですが、法然上人により大無量寿経を証拠だてて女人成仏を証明されました。女性と水子という二つの盲点を前に打ち出して、如来に限って救いとって下さるという意を含んだ阿弥陀如来石仏を平成九年二月九日に建立し落慶法要を厳修しました。罪業深重の私達は阿弥陀如来の救いにあずかる以外救われません。合掌念仏礼拝致しましょう。
特に水子法要はお受けしていません。石仏にお参りされるだけで心が和やかになると 考えるからです。