仏旗(ぶっき)
仏旗は、寺院において重要な法要が勤まる際に、本堂の入り口などに掲げられる旗で、これが仏教の寺院であることを表し、今まさに仏さまの教えが説かれていることを意味しています。
正山寺では報恩講などの大切な法要の時に世話人さんの協力を頂いて掲げています。
色鮮やかな「緑・黄・赤・白・紫」の五色の旗なんですが見覚えがありますでしょうか。
これは旧来の配色で、現在では緑が青、紫が樺(オレンジ)の国際仏旗が主流のようです。
(正山寺は旧来のままです)
「全日本仏教会」によると、一九五〇年に「国際仏旗」として採択された仏旗で用いる「青・黄・赤・白・樺」の色の意味について、次のように述べられています。
【青】仏さまの髪の毛の色で、心乱さず力強く生き抜く力「定根」を表します。
【黄】さんぜんと輝く仏さまの身体で、豊かな姿で確固とした揺るぎない性質「金剛」を表します。
【赤】仏さまの情熱ほとばしる血液の色で、大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない働き「精進」を表します。
【白】仏さまの説法される歯の色を表し、清純なお心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める「清浄」を表します。
【樺】仏さまの聖なる身体を包む袈裟の色で、あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐えて怒らぬ「忍辱」を表します。
このように、仏旗とは仏さまのはたらきを色で表したものであり、仏さまが今まさに説法をしてくださっていることを意味する大
切な旗印ということなんですね。