和顔愛語(わげんあいご)
大無量寿経というお経の中に、「和顔愛語」という言葉があります。
これは読んで字のごとく、和やかな笑顔と優しい言葉で人に接すること。
私の座右の銘としたい程の言葉でもありご存じの方も多いのではないでしょうか。
実はこの言葉には続きがあります。
「先意承問」(せんいじょうもん)。
これは相手の気持ちを先んじて知り、その気持ちを満たしてあげること。
どちらも簡単なようで難しいことです。
気分が悪いときには中々笑顔になれませんし、好きでもない方に優しい言葉をかけるのも抵抗がありますね。
しかし、「和顔愛語」を心がけるだけでも良いのではないでしょうか。
それが「先意承問」、つまり「相手の気持ちを察し、その気持を満たしてあげる」ことにも繋がります。
笑顔になって欲しいなら、自分から笑顔を見せること。
優しい言葉をかけて欲しいなら、自分から優しい言葉をかけてあげること。
利他(相手の利益)の気持ち、思いやりです。
これを仏教では「慈悲」とも呼びます。
その無条件の慈悲の心をお持ちなのがご本尊阿弥陀様なんです。有り難いですね。
私たちは無条件とはいかないまでも、まずは自分の縁ある人に、できることから始めてみませんか。
どこぞのバーガー屋さんではありませんが、スマイルはタダですので(笑)。
そのスマイルが必ずや自分に返ってきますよ。